経営体制の変更から、2年。過去最高の業績へ。
経営体制を変えてから2年。いま当社は増収増益となり、過去最高の売上を記録しています。
ただ、ここに至るまでは決して平坦な道のりではありませんでした。
2009年の創業当初、私たちは今とはまったく違うアナログな事業をやっていました。3年目ごろから Google に関する事業を始め、2014年にはグローバルへの挑戦にも踏み出します。まだ従業員が7人ほどの頃です。
資金が尽きかけたこともありましたし、日本の事業がうまくいかず初めて赤字になった年もありました。Google に関する事業を始めて10年が経つ頃には踊り場が来て、成長が停滞した時期もあります。
そして私が代表に戻り、未来に向けて走り出すための土台をつくろうと取り組んできたのが、この2年間です。組織を変え、体制を変え、この2年でつくった土台があるからこそ、次の挑戦に進むことができると考えています。
私たちは何者になろうとしているのか
大きなテーマは「日本発で、世界へ価値を届ける会社へ」。「グローバル」という軸を、ひとつ真ん中に置いています。
創業期に書いたメモが残っているのですが、そこにはすでに「海外への事業展開をする」と記されています。その一歩を、いま本格的に踏み出しているところです。
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では、どの領域で仕事をしていくのか。大きく3つがキーワードだと考えています。
まずはAI。 いまはどの業界にもAIが入ってきていますが、私たちはその真ん中でAIの活用支援を手がけている会社です。まずここに取り組みます。
次にマルチプロダクト。 私たちはもともと、Google Workspace という一つのアプリケーションの使い方をお伝えするところからスタートしました。この2年で切り開いてきたのは、Google やCanvaをはじめとして、複数のプロダクトを組み合わせて価値を届けられる会社になるための土台です。
そしてグローバル、From Japan。 私たちはベースが日本ですから、日本でつくった良いものを各国に届けたい。もちろん同じままでは難しいので、それぞれの国の市場や環境に合わせてローカライズしていく。そうした展開を構想しています。
プロダクトを説明する会社から、成果をデザインする会社へ

4つのうち、いま最も私たちの仕事に大きな変化をもたらしているのがAIです。
これまでAIは、聞けば教えてくれる、少し便利な壁打ち相手といった存在でした。それがいま、人の能力そのものを拡張するところまで来ています。時代は、AIを「使える」会社ではなく、AIを「使いこなせる」会社を求めている。私たちはそこを担いたいですし、自分たち自身がAIを使いこなす会社でありたいと考えています。
マルチプロダクトを掲げる理由も、AIの変化にあります。
以前は、Google Workspace の多種多様な機能を人が覚えることが中心でした。しかしいまは、世の中にさまざまなプロダクトが登場し、それをAIが繋ぎ込む時代になった。お客様の課題を、複数のプロダクトの組み合わせで解決できるようになったのです。
これまで私たちは、お客様のナレッジやスキルを高めることを事業の軸にしてきました。ツールの使い方を説明する仕事が中心でしたが、ここからは、成果をデザインする会社になっていきます。

成果とは、時間を短くすることでも、売上を上げることでもある。ケースバイケースですが、重要なのは、プロダクトを売ることではなく、組み合わせて成果を出すことです。
「テクノロジーと人をつなげる」という私たちのミッション、その方向性が変わることはありません。ただ、実際に行う業務やアクションは、AIの台頭によって変わってきています。AIを活用することによって、人数が少なくてもより成果を出しやすくなった。
私たちが積み重ねてきたことが花開くタイミングが来たのではないか、と考えています。
日本発で、アジアへ、そして世界へ。

海外に出たのは2014年、創業から5年目のことでした。ただ、正直なところ長い停滞期間がありました。そこから10年間は上がり下がりを繰り返し、4-5人ほどの体制で続けていた。旅費まで含めれば、相応の額を投じています。よく耐えたな、と自分でも思います。
それでもやめなかったのは、いずれ必ずやるのだ、と思い続けていたからです。
そして2024年、このまま続けても前には進まないと腹をくくり、私自身が再び最前線に立つ決意をしました。そこからは幸運にも、半年でタイで最大の通信会社と提携でき、Google との関係も深まって、シンガポールの立ち上げに繋がっていきました。

現在は、Google がシンガポール政府などと連携して実施しているデジタル人材育成・就職支援プログラムの一環として、Google のトレーニングをストリートスマートが受注し、その大きな成果が出たことから更にプログラムの数を拡張していく見込みです。
プロダクトは増えていくのに、それを導入し定着させる足回りはまだ十分ではないと言われるアジア。そこでベースをつくろうと考えています。
アジアで「新しいプロダクトの実装はストリートスマートが担う」というポジションを築きたいですね。
最近読んだ本に、日本はプロダクトやクラウドといった市場では海外勢に押されてきた一方で、ユーザーの数では圧倒的に強い。だから、日本で流行らせてから世界に出ていくという潮流があるのだ、という話が書かれていました。
優れたプロダクトが日本からでてきて、「ストリートスマートに相談してみよう」と思い浮かべていただける状態になっている。それが私の描くイメージです。
少し大きな話に聞こえるかもしれませんが、それが「グローバル、From Japan」という想いにつながります。
会社の進化は、一人ひとりの進化と成長から始まる。
ここまでが事業の話です。
では、それを誰が担うのか。
私たちの事業は、戦略的にあえて逆張りをしています。資金を調達してプロダクトで一気に伸ばすスタートアップとは、真逆の形です。
私たちが担うのは、他社が避けるような泥臭く面倒な課題です。そしてそれを、かなりの部分で人の手によって解決していく。もちろんAIを使いこなして効率化は図りますが、私たちが提供する価値の源泉は人であり、人が提供するサービスがこれからも事業の多くを占めるだろうと考えています。
ということは、会社の能力や価値とは、一人ひとりの能力であり、その能力を活かしきる組織力である、ということです。ですから、そこをしっかり高めていくことに会社としてコミットすべきだと考えていますし、そこに資金と時間を使っていく。それが私のコミットメントです。

働く側から見れば、私たちは最先端のテクノロジーを扱い、しかも会社が人に投資していく。成長のチャンスは非常に大きいはずです。
これは社名にも表れていて、「ストリートスマート」とは、どこでも生きていける実践力のある人材、です。
当社での経験を経て、事業の責任者を担う道もあれば、スペシャリストになっていく道もあります。そこからスピンアウトして独立していくこともウェルカムです。最も望ましいのは、そこに私たちが応援したり、投資したりといった関わりが連動していくこと。将来的にはそうした関係につなげていけたら面白いと思っています。
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